気がつくと少女はあの島にいた。
鮮やかな緑に覆われた、子供たちだけのネバーランドに。
空を飛ぶことを夢見る少女に、ピーターパンは告げる。

「君が来るのをずっと待ってたんだ」

少年は少女を阻む。

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「空なんか飛べるわけないだろ」

絵本とは何かが違う、奇妙な世界。絶望に歪んでいく緑の島。
ネバーランドの本当の意味が明らかになる時、少女の決断は──

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──この子を助けて。